2007年03月20日
カジノについて
私は、基本的にカジノは沖縄にとって必要ない、と考えております。
その理由は、『観光とカジノは両立しない』、ということです。
以前、韓国・ソウルのウォーカーヒルに行った事があります。
そこで感じたことは、極論となるかも知れませんが、カジノを目的として訪れる人は、観光やショッピングなどというものには見向きもしない、ということです。
ウォーカーヒルの近隣には、数多くの質屋があります。
なぜそこに質屋があるのかというと、聞いたところによると、カジノでお金を使い切った人が帰りの旅費を捻出するために、身につけたものを質に入れる、というのがその理由だそうです。
帰るための飛行機代すら考えずにカジノに没頭するような人が、果たして観光などというものにお金を使うでしょうか。
もちろん、観光の一環として興味本位でカジノを訪れる人もいますが、その人はカジノではあまりお金を使いません。
つまり、カジノを目的としている人は、カジノだけにお金を費やし、ゲームが終われば帰ってしまうという、カジノ以外には全く触れない形の行動形態なのです。
故に、観光には結びつかない、と考えるのです。
さらに、カジノは、沖縄のイメージを悪くする事につながる懸念があります。
カジノを導入することによって経済的自立を図る、という意見をよく耳にしますが、カジノが儲かる、ということは、その裏にはカジノで損をする人たちが確実にいる、ということです。
カジノ収入というものは、ギャンブルに負けて損をした人達の上に成り立っています。
それは、人と人とのつながりを大切にする『守礼の邦』沖縄には、ふさわしくないと考えます。
本来観光のイメージというものは、プラスでなくてはなりません。
プラスを積み重ねていく事が出来るからこそ、また行きたい、という意識につながっていくわけです。
そして現在の沖縄は、観光に関して言えば『青い空・青い海』や『豊かな自然』、『独自性溢れる文化』『健康長寿』等々、そのイメージのほとんどはプラスであると思います。
そのような中に、あえてマイナスなものを導入する必要性が、あるでしょうか。
カジノで負けて損をして沖縄を去っていく人達が、沖縄に良いイメージを持つことが出来るのでしょうか。
沖縄は、温暖な気候とゆったりとした雰囲気が魅力的な、海浜リゾートの島です。
ギャンブルのギスギスしたイメージは、そこにはありませんし、ふさわしくないものであります。
沖縄の将来を真剣に考えるならば、カジノ導入という一時的なカンフル剤投与を考えるよりも、まず先に沖縄観光の足元を掘り下げる事、沖縄にとっての『観光』というものをもう一度精査することが必要であると、私は考えています。
実は、私の娘(敬乃:たかの)が去年ミス沖縄として観光PRに携わっていました。
その娘が、本土各地をPRのため訪問した結果、こう話していたのが強く印象に残っています。
『今の沖縄の観光事業は、どこかずれているような気がする。沖縄の観光にとって本当に必要な事は、観光地や道路を、見た目きれいに整備する事ではなく、沖縄の良さを、沖縄の人々がしっかりと理解し、認識して、その良さをもっと前面に押し出していく事、だと思う。カジノとかは、その後に考えるべき事のような気がする。』
私も、同意見です。
観光客が、沖縄の何処に魅力を感じ、何を目的とし、何を求め、何を楽しみにして、わざわざ高い金と時間を使って沖縄にやってくるのか、そしてそのような人たちを増やすためには、もう一度行きたいと思ってもらうには、またはもっと長く滞在したいと思ってもらうには、どのような取り組みをしていけばいいのか、そこの議論がなければ、沖縄観光の底上げにはつながらないと思います。
もちろん、青い海と青い空のイメージにあぐらをかいていては、いつか沖縄観光が廃れていってしまうかもしれません。
でも、そこでカジノと観光を結びつけるのは、あまりにも性急すぎると思います。
今の沖縄の観光事情を鑑みると、カジノの導入が沖縄の観光発展につながるとは到底考えられず、導入賛成派の論調は、そこまで踏み込んで論じていない以上、説得力に欠けています。
もしカジノを導入しようと考えるならば、カジノが、県全体にとってプラスなもの、観光業界全体の底上げにつながる様な具体的な方策を、論じなければなりません。
海外には、カジノがない一流リゾートも数多くあります。
沖縄も同様に、カジノに頼らなくとも世界の一流となれるような観光資源を、持っていると私は思います。
逆にカジノを導入する事で、沖縄が今まで築き上げてきたブランド価値を、下げる事に繋がるかもしれません。
そう、私は考えております。
いずれにしろ、県はカジノ導入の是非も含めて調査・研究していく予定ですので、県民が、この機会を捉えて、歴史の浅い沖縄の『観光』について、じっくりと考え、意見を述べ合い、議論する事は、沖縄の将来にとって大いにプラスになるものと思います。
その理由は、『観光とカジノは両立しない』、ということです。
以前、韓国・ソウルのウォーカーヒルに行った事があります。
そこで感じたことは、極論となるかも知れませんが、カジノを目的として訪れる人は、観光やショッピングなどというものには見向きもしない、ということです。
ウォーカーヒルの近隣には、数多くの質屋があります。
なぜそこに質屋があるのかというと、聞いたところによると、カジノでお金を使い切った人が帰りの旅費を捻出するために、身につけたものを質に入れる、というのがその理由だそうです。
帰るための飛行機代すら考えずにカジノに没頭するような人が、果たして観光などというものにお金を使うでしょうか。
もちろん、観光の一環として興味本位でカジノを訪れる人もいますが、その人はカジノではあまりお金を使いません。
つまり、カジノを目的としている人は、カジノだけにお金を費やし、ゲームが終われば帰ってしまうという、カジノ以外には全く触れない形の行動形態なのです。
故に、観光には結びつかない、と考えるのです。
さらに、カジノは、沖縄のイメージを悪くする事につながる懸念があります。
カジノを導入することによって経済的自立を図る、という意見をよく耳にしますが、カジノが儲かる、ということは、その裏にはカジノで損をする人たちが確実にいる、ということです。
カジノ収入というものは、ギャンブルに負けて損をした人達の上に成り立っています。
それは、人と人とのつながりを大切にする『守礼の邦』沖縄には、ふさわしくないと考えます。
本来観光のイメージというものは、プラスでなくてはなりません。
プラスを積み重ねていく事が出来るからこそ、また行きたい、という意識につながっていくわけです。
そして現在の沖縄は、観光に関して言えば『青い空・青い海』や『豊かな自然』、『独自性溢れる文化』『健康長寿』等々、そのイメージのほとんどはプラスであると思います。
そのような中に、あえてマイナスなものを導入する必要性が、あるでしょうか。
カジノで負けて損をして沖縄を去っていく人達が、沖縄に良いイメージを持つことが出来るのでしょうか。
沖縄は、温暖な気候とゆったりとした雰囲気が魅力的な、海浜リゾートの島です。
ギャンブルのギスギスしたイメージは、そこにはありませんし、ふさわしくないものであります。
沖縄の将来を真剣に考えるならば、カジノ導入という一時的なカンフル剤投与を考えるよりも、まず先に沖縄観光の足元を掘り下げる事、沖縄にとっての『観光』というものをもう一度精査することが必要であると、私は考えています。
実は、私の娘(敬乃:たかの)が去年ミス沖縄として観光PRに携わっていました。
その娘が、本土各地をPRのため訪問した結果、こう話していたのが強く印象に残っています。
『今の沖縄の観光事業は、どこかずれているような気がする。沖縄の観光にとって本当に必要な事は、観光地や道路を、見た目きれいに整備する事ではなく、沖縄の良さを、沖縄の人々がしっかりと理解し、認識して、その良さをもっと前面に押し出していく事、だと思う。カジノとかは、その後に考えるべき事のような気がする。』
私も、同意見です。
観光客が、沖縄の何処に魅力を感じ、何を目的とし、何を求め、何を楽しみにして、わざわざ高い金と時間を使って沖縄にやってくるのか、そしてそのような人たちを増やすためには、もう一度行きたいと思ってもらうには、またはもっと長く滞在したいと思ってもらうには、どのような取り組みをしていけばいいのか、そこの議論がなければ、沖縄観光の底上げにはつながらないと思います。
もちろん、青い海と青い空のイメージにあぐらをかいていては、いつか沖縄観光が廃れていってしまうかもしれません。
でも、そこでカジノと観光を結びつけるのは、あまりにも性急すぎると思います。
今の沖縄の観光事情を鑑みると、カジノの導入が沖縄の観光発展につながるとは到底考えられず、導入賛成派の論調は、そこまで踏み込んで論じていない以上、説得力に欠けています。
もしカジノを導入しようと考えるならば、カジノが、県全体にとってプラスなもの、観光業界全体の底上げにつながる様な具体的な方策を、論じなければなりません。
海外には、カジノがない一流リゾートも数多くあります。
沖縄も同様に、カジノに頼らなくとも世界の一流となれるような観光資源を、持っていると私は思います。
逆にカジノを導入する事で、沖縄が今まで築き上げてきたブランド価値を、下げる事に繋がるかもしれません。
そう、私は考えております。
いずれにしろ、県はカジノ導入の是非も含めて調査・研究していく予定ですので、県民が、この機会を捉えて、歴史の浅い沖縄の『観光』について、じっくりと考え、意見を述べ合い、議論する事は、沖縄の将来にとって大いにプラスになるものと思います。
Posted by オド 亨 at 11:06│Comments(0)
│時事問題に関すること
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都知事・地方選挙投票日【徒然時事日和】at 2007年04月08日 15:34