プロフィール
オド 亨
沖縄市選出の前・沖縄県議会議員、オド亨です。

政治家は誰がやっても同じ、誰がやっても世の中は変わらない、とよく言われますが、本当にやる気のある政治家が一人でもいれば、必ず何かが変わります。
私は、正直・決断・実行をモットーに、自らが信じる道と有権者の皆様の声を世の中に反映していくため、誠心誠意頑張っていきたいと思っております。

よろしくお願いいたします。
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てぃーだブログ › 小 渡 亨 の ブ ロ グ › 基地問題に関すること › 基地問題について ②

2007年04月26日

基地問題について ②

前回に引き続き基地問題についてですが、本日はもうひとつの大きな曲解である、『75%』という数字についてお話します。


『沖縄にある米軍基地の割合は、全国比75%を占めており、沖縄は重い基地負担を背負わされている。』と、巷ではよく言われています。
最近では、民放のみならずNHKまでもが、「沖縄には米軍基地の75%が集中している」と、事実とは異なることを平気で放送しています。
しかしこれもまた、曲解です。

この75%という数字は、一般的に捉えられているような在日米軍基地全体に占める割合ではなく、在日米軍基地全体の中の一部である、『米軍専用基地』に占める割合を捉えた数字です。


日米安保に基づいて我が国が米軍に提供している在日米軍基地は、沖縄県の基地対策課が毎年出している統計資料によると、全部で135施設(施設総面積101,113ha)存在し、その中には、山口県の岩国基地、神奈川県の厚木基地、青森県の三沢基地といった日米の共同使用基地と、東京都の横田基地、神奈川県のキャンプ座間、そして沖縄県の嘉手納基地・普天間基地、キャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワーブといった米軍専用基地があります。

その米軍専用基地は施設総面積で31,206haあり、これは共同使用基地も含めた在日米軍基地全体から見ると、30%程度ということになります。

その30%の米軍専用基地の内、沖縄に23,671haの基地があり、つまりは米軍専用基地について、74.7%を占める、ということになります。

ちなみに在日米軍基地全体から見ると、在沖米軍基地の割合は全体の1/4弱である23.4%ということになり、これは北海道の34.1%(34,463ha)に次いで第2位、となっています。

北海道については、その施設の内訳は演習場が大半を占めており、一般的な、軍隊が常駐する『米軍基地』とは少し状況が異なりますが、それは沖縄においても同様で、最も大きな米軍専用施設は北部訓練場であり、それ以外にもギンバル訓練場・金武ブルービーチ訓練場・キャンプハンセンの大半も演習場として使用されています。
ちなみに米軍専用施設の使用状況の内訳を見ても、演習場が54%を占めているということも付記しておきます。


説明が長くなりましたが、先述した『沖縄にある米軍基地の割合は、全国比75%を占めており、沖縄は重い基地負担を背負わされている。』という言葉は、自衛隊との共同使用である岩国基地や厚木基地といった日米共同使用米軍基地の事には目を瞑り、基地反対を標榜するのに都合のいい、米軍(専用)基地の全国比『75%』という数字だけを捉え、ことさら強調しているということであり、これは情報操作と言っても過言ではない、と私は思います。

『沖縄の基地負担が過重である』というのは県民意識でありますが、それでも『23.4%』『75%』では、イメージが大きく違います。

今後段階的に進んでいく基地整理縮小の推進のためにも、『過重負担』というイメージを前面に押し出すためだけに作られたパフォーマンス的なこの曲解は、正されなければならない最たる事例である、と私は考えています。


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この記事へのコメント
小渡 亨 様

貴重な情報、ありがとうございます。
『23.4%』と『75%』ですか・・・。
おっしゃるとうり、全くイメージが違いますね。

特に、共産シナにとって、沖縄の米軍基地は邪魔な存在でしかない筈です。
日本の将来にとって、沖縄の立場は非常に重要なのではないでしょうか。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
Posted by どこにでもいる一般人 at 2007年04月26日 12:41
近年マスコミ用語には閉口するところ大です。
各スポーツ紙一面の曖昧な表現となんら変わらないレベルです
事実をある一面からとらえ誇大表現することは情報操作です
沖縄は唯一の地上戦→硫黄島も認識としては地上戦です
初めて県民が辺野古基地を受け入れた→
最初は戦後すぐ辺野古住民が基地を誘致したのです
一般の県民はマスコミの報道を鵜呑みにするしか情報源はない
この様な曲解な報道に問題点を指摘し正しい情報、歴史的史実に基づいた真実を県民に伝えていただきたいと考えます
Posted by 嶽多カワ at 2007年04月30日 18:47
嶽多カワ 様
なるほど、そうなんですか・・・。
何事につけても、情報操作が行われているのですね。
沖縄を、日本をどうしようと言うのでしょうか!!。
Posted by どこにでもいる一般人 at 2007年05月01日 19:23
こんにちは、初めての訪問です。

貴ブログを拝見して、気になった点をひとつ。

小渡先生は、貴ブログのなかで、戦前と戦後では、違う国家である。というような、ご見解を示されておられたと、記憶しております。
したがって、首相の靖国参拝(公人として)には反対の立場だと。

かなり、違和感があります。戦前と戦後では、なにが違うのですか?

東京裁判があったから?それなら、論外です。

また、靖国への首相の公式参拝は、至極当然ではありませんか?

英霊の方々は、公人として、戦死なさっているのですよ。

その、英霊に対して、公人として、行政の長たる、総理大臣が参拝

することに反対する理由がわかりません。

近隣諸国への配慮などでは説明にはなりません。

ご説明よろしくお願いします。
Posted by 沖縄の憂鬱 at 2007年10月13日 11:08
沖縄の憂鬱さん、はじめまして。

おそらく、コメントの読み違えをしているのではないか、と思います。


私は、戦前と戦後は、体制その他の部分で大きく異なる国家であるとは思いますが、大日本帝国であろうが日本国であろうが、『日本』という国は、国家を形成する民族が日本人であるという点で、共通のものがあると思っております。

だからこそ、大日本帝国という一つの国家を軍国主義的側面のただ一方だけから判断してはならないと思いますし、今の日本の礎となった英霊に対して敬意を表するのは、公人私人関係なく、非難される謂れのないものである、との認識であります。


過去の過ちは正されるべきですが、だからと言って全否定していいわけではありません。
択一的な善悪の判断ではなく、もっと多角的な視点から見てはじめて、歴史を正しく認識することができると思います。

だからこそ、感情的な言葉や概念のみで歴史を語るのではなく、体系的な考証と研究に基づいて、何が正しくて何が間違っているのかを論じなければなりません。



最後は話が逸れましたが、私は、公人としての参拝反対しているわけでも、戦前と戦後はまったく異なる国家であるという風に思っているわけでもないことを、ご理解いただければ幸いです。
Posted by 小渡 亨 at 2007年11月16日 09:59
沖縄で中学3年の女子生徒(14)に対する強姦(ごうかん)事件がまた発生してしまいましたが、無人島を基地化して普天間や嘉手納基地をそこへ移ってもらいたいです。
そして基地跡地にはディズニーランドやユニバーサルスタジオを誘致できれば雇用問題や観光客1千万人計画も達成できそうな気がします。
これは、艦載機移転問題に揺れる岩国と厚木の問題解決策の1つにもなりうると思います。
特に海兵隊は「刑務所に行くか海兵隊に行くか」の状態の人たちなので、民間人とは完全に隔離する必要があると考えます。
Posted by 店長 at 2008年02月13日 18:57
 
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