衆院選へ向けて

オド 亨

2008年03月03日 10:57

私は昨年11月に、衆議院沖縄第三選挙区から、国政へと挑戦する決意を表明しました。

その、「でるぞ!次期衆議院選挙!!」の記事から3ヶ月が経ちましたが、当初の予想(12月解散説、テロ特措法可決時説、道路特定財源可決時説etc)と大きく違って、解散風はいつの間にかぴたりと止み、凪状態になってします。

そして今、私の、県議会議員としての進退の問題が、浮上してきております。


私の後援会や支持者の皆様の意見は、2分していました。
政治家は常に現職であるべきだから、県議の職を維持して解散を待つべきだ、という意見と、
衆議院選出馬を決めたのだから、脇目を振らず衆院一本で行くべきだ、という意見です。

また仲井眞知事や自民党県連からは、「県政の安定、県議会での県政与党の過半数確保のため、県議に出てくれ」との要望もありました。


しかし私は、県議から身を引き、衆議院選挙に全精力を傾注することをあらためて宣言します。
脇目を振らず、目標である衆院当選のため、一生懸命頑張る所存です。


今回の県議会議員選挙は、全県下で代替わりの選挙となり、選挙の動静はとても流動的な状況にあります。
だからこそ、今後の沖縄県政の趨勢を占う、非常に重要な選挙となります。

そんな中で私の所属する沖縄市選挙区では、定数が1人増の5名となってにも関わらず自民党公認候補は現時点で1人しかおらず、このままもし与党が過半数を割り込むのであれば、普天間基地移設等の基地問題や雇用その他各種の経済問題など、難問を数多く抱える仲井眞県政運営に重大な影響を及ぼしかねない危機的状況に陥ってしまいます。
古参の与党県議として、またそれ以前に沖縄市・沖縄県のさらなる発展を担う県議会議員としての責務を考えれば、議席を維持し、発展に向けて頑張ることはとても大切なことです。

しかし、もし私が県議を続けた場合、県議としての議席維持は最長でも衆議院任期満了の来年9月までの1年3ヶ月しかありません。

限られた時間でも出来ることはある、という意見もありました。
しかし私は、確実に4年間県政を担っていける3名の人材の当選を目指して、後援会を挙げてしっかりと支援していくことが、真に沖縄のためになるのではないか、という結論に至りました。


私は、この数ヶ月間本当に悩みました。
しかし、県議選を6月に控えている昨今、これ以上判断を遅らせるわけにはいかないと考え、昨日後援会事務所で行われた集まりにおいて、あらためて衆院選への決意を表明いたしました。


極東最大の米空軍嘉手納基地をはじめとする数多くの基地を抱え、騒音被害等に日常的にさらされているのは、中部地域であります。
それにもかかわらず、政府の振興策は北部地域を中心に動いており、また、政治・行政・経済の中心は那覇・南部に移っております。
残念ながら、先の記事にも書きました復帰当初の『2眼レフ構想』とは随分とかけ離れた状況となってしまっているのが、現状です。
しかし、今後米軍再編が進んで行く中で、土地、人、モノ全てにおいて戦後最大の劇的な変革が訪れようとしているのは、中部地域であります。

『基地問題』の本質的な解決を図り、沖縄全体を良くしていくためには、基地を抱える中部の声を大切にし、しっかりと政府に届ける地元選出の国会議員が必要であると考え、挑戦する決意を固めました。
中部地域からの国政挑戦は、伯父の小渡三郎以来、実に20年ぶりとなります。
しっかりと、中部のため、沖縄のために頑張っていきたいと思います。


私は、今回の県議会議員選挙には立候補しません。
来たる衆議院議員選挙にのみ全精力を傾注する所存です。

ただ、今時点では私は県政を担う県議会議員です。
与えられた時間を大切に、任期満了までしっかりと政治家としての責務を全うし、以後は地道に政治活動を続けていきます。


沖縄市民をはじめ県民の皆様には大変やきもきさせたかもしれませんが、どうぞ皆様の暖かいご理解を賜りたいと思います。

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