県議選を振り返って

オド 亨

2008年06月09日 16:46

 県議会議員選挙が終わりました。
今回の県議選挙は、福田総理の国政運営に連動して、仲井眞県政に対しても予想通りの大変厳しい県民の判断が下されました。
自民・公明の県政与党が議席を5名減らし、社民、社大、そうぞうはほぼ横ばい、民主および共産がそれぞれ1議席から4議席、3議席から5議席へと躍進しております。
これにより、県政は少数与党となってしまいました。
私にとりましては、特に沖縄市の照屋候補、うるま市の伊波候補、国頭郡の岸本候補が当選できなかったのが、誠に残念でなりません。

 今回の選挙を振り返ると、その敗因は主に中央から吹き続けている逆風にあるのではないか?と私は捉えています。
各候補者の選挙中の声を総合すると、県政の課題である普天間移設等の基地問題、県経済の諸問題、雇用の問題よりも、国政の問題である後期高齢者医療制度のことが声高に叫ばれており、県政運営をどうするかという根幹的な部分の議論は尽くされたのか?という疑問が残ります。

確かに、悪い流れは変えなければなりません。
しかし、沖縄県にとっての良い流れについての言及はあったのか?目先の体のよい言葉に飛びついただけになっていないか?しっかりと有権者に県政運営のための政策を訴えたのか?という部分で、私はとても残念に思います。
県議会議員は基本的に沖縄県のことを第一に考えるべきであり、職務の範囲でない国政の問題を政争の具・選挙のタネにすることは、本来あってはならないことだと考えるからです。


 さて、次はいよいよ衆議院の解散総選挙です。
沖縄第3選挙区(沖縄市・うるま市・名護市・国頭郡および伊是名村、伊平屋村)では、私小渡亨、自民現職の嘉数知賢氏、社民の新川秀清氏、民主の玉城デニー氏の4名が出馬を予定しています。
解散時期は未だ不透明ではありますが、ひとつの議席を4人が争う熾烈な選挙戦になることは必至です。

 私は今期限りで県議会議員を引退しますが、これからも、衆院選に向けてしっかりとした政治活動を続けてまいりますので、よろしく見守っていてください。

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