先日新聞等でも記事になっていたのですが、平成21年3月30日、私に対し自民党沖縄県連は『離党の勧告』処分を通達してきました。
その理由は、私が党籍を有したまま次期衆院選に立候補を表明し、わが党公認予定候補者を不利におとしいれたことが、
県連規約第67条及び党県連賞罰規程第2章処罰第4条の「党の規律をみだす行為」及び「党公認候補者若しくは推薦候補者を不利におとしいれる行為」に該当する、ということです。
私は昨年6月の県議任期満了まで、衆議院沖縄第三選挙区支部(支部長:嘉数知賢)の幹事長として、現職を4期12年余り支えてきました。
しかし現職が、在沖米軍基地の整理・縮小・統合のためSACOで合意された普天間移設計画の進展をまったく図らないだけでなく、さらには中城湾港新港地区の港湾整備事業や泡瀬地区事業になんら関心を示さないため、このまま支えていても決して沖縄のためにはならないと判断し、衆議院への立候補を決意いたしました。
私は無所属でも衆院選を戦うつもりでおりますが、今まで県議3期12年間自民党員であり、また私の後援会役員はすべて自民党員であるため、自民党籍は残したままでも良いのではないか、と思っていました。
しかし、私が立候補を表明してから、現職側から党県連に対し『除名要求』が執拗に出されており、先月3月25日に党紀委員会が開かれ、先述の処分が決定された、という運びになっております。
この件に関し、私は処分に対して強い不満を持っています。
その理由は二つ。
ひとつは、
自民党本部が日本全国のどの予定候補者にもまだ公認を出してないにもかかわらず県連が「党公認候補者を不利におとしいれる」として処分を決定したことに著しい不合理性を感じること。
そしてふたつめは、
自民党本部が「次の選挙は『勝てる候補』を選ぶ」という新基準を定めており、県連はそれに基づいて「勝てる候補は誰なのか?」を調査して勝つための一本化作業を行う必要があるにもかかわらず、『現職優先』という旧態依然の意味不明な慣例により候補者を決定しようとしていることです。
これらのことから見えるのは、「自民党県連は、新人は挑戦することすら許さない」という排除の論理です。
県連規約を恣意的に拡大解釈し、新人の芽を潰す。
『無理が通れば道理が引っ込む』とは言い得て妙で、このようなことがまかり通るようであれば、党の未来はありません。
またふたつめに関しても、以前自民党本部の選挙対策委員長である古賀誠先生にお会いした時に、「自民党はまだ誰も公認してはいない、この厳しい党勢下では、現職優先ではなく勝てる候補に差し替えることもあり得る」と仰っていましたし、菅義偉選挙対策副委員長も同様のことをマスコミ等で公言していましたから、安易な『現職優先』は党本部の意向を無視する行為であるとも言えるでしょう。
ともかく、「地域のため、沖縄のため、国のためになる政治家は誰なのか?」という議論や調整すら排除し、ただ闇雲に現職を優先とする考え方は、ひとりの自民党員として非常に残念でなりません。
また、私の行為が県連規約の賞罰規程に何ら抵触していない、処分するべきではないとして、
沖縄市議8名(喜友名朝清・上間正吉・島袋勝元・小浜守勝・仲宗根弘・普久原朝健・長嶺喜清・辺土名和美)
うるま市議9名(久高唯昭・宮城茂・伊波良紀・又吉暎・名護盛治・川野進也・喜屋武正伸・奥田修・大屋政善)
名護市議9名(小浜守男・照屋全哲・比嘉拓也・岸本洋平・神山正樹・比嘉祐一・屋比久稔・玉城健一・荻堂盛光)
金武町議7名(松田義政・外間現一郎・宇久田朝仁・東寛治・吉野民雄・伊芸政男・大城政敏)
宜野座村議3名(島袋弘・仲本彰・仲田清孝)
議員OB13名(県議OB:伊波常洋・嘉陽宗吉・上原政英、沖縄市議OB:仲宗根義尚・仲宗根国夫・照屋馨・新田保友、うるま市議OB:新垣徳隆・山城哲・真壁朝順、石川市議OB:新垣孟栄・伊波亀一・山城正一)
をはじめとするたくさんの人たちが処罰に反対する自筆の要請書を県連に提出したのですが、その声に聞く耳を傾けず、処分を決定したことについても、強い憤りを感じます。
この処分に対して、私は再審査の請求をするつもりです。
そして再審査の折には、公明正大かつ適切な考えと開かれた方法をもって臨んでほしいと思います。
自民批判が声高に叫ばれている今、自民党本部だけではなく県連もまた、今後の党勢を左右する重大な岐路に立たされています。
自民党の未来を考えるのであれば、密室の机上で物事を決めるのではなく、門戸を解放し、広く開かれた政治を行っていく、内輪の感情論ではなく、もっと大きな視点から県民・国民のためとなる政治を行っていくこと、そしてそれを行動をもって有権者に示していくことが必要不可欠です。
旧態依然とした政治は、改められるべきです。
自民党を良くしていくために!!