2006年05月23日
尖閣諸島視察
5月15日の祖国復帰の日に、県議会防衛議員連盟11名で『航空自衛隊研修』として、尖閣諸島へ行って参りました。
尖閣諸島全景 手前・南小島、中・北小島、奥・魚釣島
この尖閣諸島、実はここが『沖縄県』ということを、皆さんはご存知でしょうか?
尖閣諸島は西表島のほぼ真北140kmに位置し、行政区は石垣市に属しています。地籍表示は『沖縄県石垣市登野城2390番地~2394番地』であり、毎年地権者から固定資産税も徴収しています。
日本海にあり、韓国に実効支配されている竹島を有する島根県では、県が『竹島の日』を制定するなど県を挙げて問題視している感がありますが、我が沖縄の尖閣諸島に関して言えばあまりにも県民の意識が低すぎるような気がしていて、とても歯痒い思いをしています。
午前中、航空自衛隊那覇基地において、南西航空混成団の概要と任務を南混団司令の浦山空将等から説明してもらい、その後第83航空隊所属の輸送用ヘリ『CH-47J』で那覇空港を離陸、宮古島駐屯地に向かいました。
(実はこの宮古島駐屯地、ここに駐屯するレーダーサイトの部隊が我が国最西端の部隊であり、これより西側は、台湾にいたるまで全くの『力の空白地帯』となっております。
尖閣諸島もこの空白地帯に含まれていますので、案外このことが、オイルリンクも含めた中国の強硬な態度の大きな要因になっているのではないか、と私は考えています。)
そしてこの宮古島駐屯地で一旦給油を行い、その後北上して尖閣諸島に至り、当日は沖縄地方の梅雨入りが発表された日であったので、雨模様のあいにくの天気であり、視界は不良でしたが、南小島、北小島、魚釣島をヘリならではの低速・低高度でゆっくりと視察いたしました。
さてこの尖閣諸島ですが、我が国は一貫して『領有権問題は存在しない』との立場を貫いております。要は、明治以降、連合国占領期を除いて実効支配を続けている日本にとっては『問題にすらならない』、ということです。
しかし昭和46年に日本、中国、韓国の専門家が中心となって行なわれた資源調査で、東シナ海一帯の大陸棚に石油資源が埋蔵されている可能性があることが指摘されてから、台湾と中国は相次いで同諸島の領有権を主張しています。
終戦直後にGHQが出した覚書の中に、米軍が軍事占領する沖縄県の範囲に尖閣諸島を明記した一文がありますが、それに対して対して中国側が抗議をしたという記録はありません。
また中国の新聞・人民日報の記事(1953年1月18日)には、「琉球列島はわが国台湾の東北と日本の九州の西南の海上に散在しており、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、大島諸島、トカラ諸島、大隈諸島の七組の島嶼を含んでおり~」とあり、このように中国は、石油資源埋蔵の可能性が指摘される以前は、尖閣諸島は日本固有の領土である、と認識していました。
台湾もまた、尖閣諸島は自国の領土ではないと考えていました。台湾政府が作成した「台湾省5市16県詳図」(1960年)には、尖閣諸島は含まれてはおらず、やはり台湾も尖閣諸島は日本である、との認識を示しています。
それなのに埋蔵資源が見つかったとたん、領有権を主張する。中国・台湾は領有の正当性を強硬に主張していますが、いったいどこに正当性があるのでしょうか。
今回は上空からの視察だけでありましたが、近い将来、沖縄県民のひとりとして是非、希望者を募って上陸してみたいと思っております。
尖閣諸島全景 手前・南小島、中・北小島、奥・魚釣島
この尖閣諸島、実はここが『沖縄県』ということを、皆さんはご存知でしょうか?
尖閣諸島は西表島のほぼ真北140kmに位置し、行政区は石垣市に属しています。地籍表示は『沖縄県石垣市登野城2390番地~2394番地』であり、毎年地権者から固定資産税も徴収しています。
日本海にあり、韓国に実効支配されている竹島を有する島根県では、県が『竹島の日』を制定するなど県を挙げて問題視している感がありますが、我が沖縄の尖閣諸島に関して言えばあまりにも県民の意識が低すぎるような気がしていて、とても歯痒い思いをしています。
午前中、航空自衛隊那覇基地において、南西航空混成団の概要と任務を南混団司令の浦山空将等から説明してもらい、その後第83航空隊所属の輸送用ヘリ『CH-47J』で那覇空港を離陸、宮古島駐屯地に向かいました。
(実はこの宮古島駐屯地、ここに駐屯するレーダーサイトの部隊が我が国最西端の部隊であり、これより西側は、台湾にいたるまで全くの『力の空白地帯』となっております。
尖閣諸島もこの空白地帯に含まれていますので、案外このことが、オイルリンクも含めた中国の強硬な態度の大きな要因になっているのではないか、と私は考えています。)
そしてこの宮古島駐屯地で一旦給油を行い、その後北上して尖閣諸島に至り、当日は沖縄地方の梅雨入りが発表された日であったので、雨模様のあいにくの天気であり、視界は不良でしたが、南小島、北小島、魚釣島をヘリならではの低速・低高度でゆっくりと視察いたしました。
さてこの尖閣諸島ですが、我が国は一貫して『領有権問題は存在しない』との立場を貫いております。要は、明治以降、連合国占領期を除いて実効支配を続けている日本にとっては『問題にすらならない』、ということです。
しかし昭和46年に日本、中国、韓国の専門家が中心となって行なわれた資源調査で、東シナ海一帯の大陸棚に石油資源が埋蔵されている可能性があることが指摘されてから、台湾と中国は相次いで同諸島の領有権を主張しています。
終戦直後にGHQが出した覚書の中に、米軍が軍事占領する沖縄県の範囲に尖閣諸島を明記した一文がありますが、それに対して対して中国側が抗議をしたという記録はありません。
また中国の新聞・人民日報の記事(1953年1月18日)には、「琉球列島はわが国台湾の東北と日本の九州の西南の海上に散在しており、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、大島諸島、トカラ諸島、大隈諸島の七組の島嶼を含んでおり~」とあり、このように中国は、石油資源埋蔵の可能性が指摘される以前は、尖閣諸島は日本固有の領土である、と認識していました。
台湾もまた、尖閣諸島は自国の領土ではないと考えていました。台湾政府が作成した「台湾省5市16県詳図」(1960年)には、尖閣諸島は含まれてはおらず、やはり台湾も尖閣諸島は日本である、との認識を示しています。
それなのに埋蔵資源が見つかったとたん、領有権を主張する。中国・台湾は領有の正当性を強硬に主張していますが、いったいどこに正当性があるのでしょうか。
今回は上空からの視察だけでありましたが、近い将来、沖縄県民のひとりとして是非、希望者を募って上陸してみたいと思っております。
Posted by オド 亨 at 14:28│Comments(3)
│沖縄県政に関すること
この記事へのコメント
日本国の最重要・財産海洋資源宝庫の海域です。
日本国防を再構築する良い機会です。
離島の要所要所に対地・地空・対艦ミサイル基地を設営有効に活用し威嚇に対処してほしい。
日本国防を再構築する良い機会です。
離島の要所要所に対地・地空・対艦ミサイル基地を設営有効に活用し威嚇に対処してほしい。
Posted by 福田ひでお at 2010年09月20日 13:20
この問題が頻繁に取り上げられる前から高い県民意識を持たれ、訴えられてきたその想いに涙が・・・国を沖縄を日本国を心から愛されるそのお姿に心より敬意を表します。
私達も真剣に考えていかなければ・・・
美しい国、日本。心も美しい日本でなければなりません。沖縄の海、歴史。大切にしたい心の財産です。
私達も真剣に考えていかなければ・・・
美しい国、日本。心も美しい日本でなければなりません。沖縄の海、歴史。大切にしたい心の財産です。
Posted by 美味し国三重より愛をこめて at 2010年11月05日 16:37
わが国の主権を脅かす行為をしている外敵に何故政府は手を拱いているのか! 問題を先送りにする政府には失望の極みです。志ある国民で筆者を応援しましょう。また、行動を起こしましょう。
Posted by 山根 at 2011年12月08日 02:11