プロフィール
オド 亨
沖縄市選出の前・沖縄県議会議員、オド亨です。

政治家は誰がやっても同じ、誰がやっても世の中は変わらない、とよく言われますが、本当にやる気のある政治家が一人でもいれば、必ず何かが変わります。
私は、正直・決断・実行をモットーに、自らが信じる道と有権者の皆様の声を世の中に反映していくため、誠心誠意頑張っていきたいと思っております。

よろしくお願いいたします。
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2008年11月17日

国籍法改正案について

 ご無沙汰しております。
日々の活動の合間に筆を取っているので、更新が遅れがちになっていることをお詫びいたします。

 今日は、私の政策に関しての話をひとまず置いといて、今国会で審議されている『国籍法』の改正案についてお話しします。


 この国籍法の改正案について、私は断固反対であります。
なぜなら、現在の改正案では、あまりにも簡単に日本国籍が取得できてしまうからです。

 今年の6月に、国籍法第3条の『父母の婚姻及びその認知により嫡出子たる身分を取得した子で二十歳未満のもの(日本国民であった者を除く)は、認知をした父又は母が子の出生の時に日本国民であった場合において、その父又は母が現に日本国民であるとき、又はその死亡の時に日本国民であったときは、法務大臣に届け出ることによつて、日本の国籍を取得することができる。』という内容は婚外子の差別であり、憲法第14条の『すべて国民は法の下に平等』という平等権に違反するとの最高裁判所判決がありました。
それを踏まえて、今国会において、父母が婚姻していない子であっても届出をすることによって日本の国籍の取得を可能とする(結婚用件の撤廃)ことなどを内容とする国籍法の改正が審議されようとしています。

 私は、父母が婚姻していない子についても日本国籍が与えられることについては、必ずしも反対ではありません。
法律というものは、時代や社会情勢に合わせて改定し、適切に運用することが肝要ですから、海外にて代理出産で生まれた子等々、国籍法が制定された折には想定していなかったであろうと思われる日本国籍が認められてもいい事案、認められるべき事案はたくさんあります。


 ただ、今提出されている改正案には、重大な欠陥があります。
それは、DNA鑑定等の科学的根拠に基づく証明の手段が、まったく義務付けられていないことと、偽装認知に関する罰則規定があまりにも緩く(20万円以下の罰金ないしは1年以下の懲役)、抑止効果に疑問があることです。

 DNA鑑定等による『実の子であることの証明』が必要ないのであれば、自己申告のみで誰でも日本人になることができるようになる、つまりは偽装認知が簡単に出来てしまうようになります。
虚偽の申請を見抜く手段がないということは、本法改正案の悪用を防ぐことが著しく困難になることが予想されますし、それに対する罰則規定も緩やかとなれば、まさに『ザル法』と言えるでしょう。



 国籍の偽装認知が横行することは、国家の安全保障の根幹を揺るがす大変な問題となります。
多種多様の懸念がありますが、そのひとつの例を挙げると、たとえば日本国籍を持つ子供を盾とした外国人の流入が増加することが考えられます。

 現在、海外から流入する外国人の不法滞在が、特に都市部を中心として問題視されています。
それを鑑みて、東京都の石原都知事が新宿歌舞伎町の大規模摘発を行ったりしていますし、入国管理局の不法滞在外国人の摘発はテレビ等でもよくニュースになっていますが、それでも日本の豊かさを求めて流入する外国人は年々増加傾向にあり、また不法滞在外国人が起こす凶悪犯罪も増加の一途を辿っており、治安の悪化が早急に解決すべき課題として浮上してきています。

 不法入国をしてでも日本にやって来る外国人が後をたたず、また偽装結婚をしてでも日本国籍を有し、子供を理由として日本に滞在したいと考える外国人が絶えないような今の世の中、この内容では不法滞在に無条件の法的根拠を与えることに繋がり、また認知ビジネスが横行する可能性も大いに考えられますから、現行法でも多数発生している犯罪の敷居をさらに下げることに繋がるこの改正案は、まさに『改悪』と言い切ってしまっても過言ではないものであると私は考えます。



 国籍を有するということは、義務や権利という『責任』を背負い、日本人として生きていくということです。
価値観が多様化し、従来の『日本人観』が薄れてきた昨今ではありますが、それでも日本人としての責任、国籍というものの重さが軽んじられるようなことがあってはなりません。


 今現在、国会ではこの国籍法の改正をはじめとして、人権擁護法案、外国人参政権付与法案など、わが国の根幹を揺るがしかねない様々な法案が審議されようとしています。
政策に謳っているような、世の中をより良くしていくことももちろん大切なのですが、日本の不利益となるような事態を防ぐのもまた、政治家の使命であると私は考えております。



 まずは選挙を勝ち抜き、このような問題にもしっかりと対応していきたいと思います。


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Posted by オド 亨 at 16:31│Comments(5)国政に関すること
この記事へのコメント
全くこの法案に関して、遺憾です。
罰則規定があるといっても、DNA検査すら義務付けないで、
どうやって不正を検出するのでしょう。
そもそも、この法案の趣旨、目的がまったく理解できません。
日本国籍の切り売りがなされていいのでしょうか?
こんなザル法で認知された子は、親ともども生活保護受給申請ができるばかりか、参政権まで付与されます。
世界中で信頼度が最も高い日本のパスポートを、偽造ではない「ほんもの」を、やすやすと手にすることができます。
この事に関し、「オド亨」のブログを閲覧みなさんはどう思われますか?私は、同意見です。
Posted by 炎の会 at 2008年11月17日 16:54
十数年前、NHKの朝の連続テレビ小説で「ひらり」が放映されましたが、そのときのテーマソングが、ドリーム カムズ トゥルーの『晴れたらいいね』でした。

 「山へ行こう 次の日曜 昔みたいに 雨が降れば 川底に 沈む橋越えて 胸まである草分けて ぐんぐん進む背中を 追いかけていた 見失わないように 抱えられて渡った小川 今はひらり跳び越えられる・・・晴れたらいいね」

 私の好きな歌の一つなのですが、当時、今は亡き作曲家の黛敏郎さんが「山」を「やあま」と歌ったり、「橋」の部分が「箸」の発音になっている点など、最近の若いシンガーソングライターが本来の日本語を逸脱した歌を広め、若者の日本語が乱れていると語っていたのを思い出します。

 「ひらり」のヒロインは石田ひかりさんでしたが、今放映中の「だんだん」にヒロインの母親役で出ています。歳月の流れを感じますが、その語りとテーマソングを担当しているのが、シンガーソングライターの竹内まりやさん。

 私が高校を卒業した翌日に上京し、最初に入った喫茶店で流れていたのが竹内さんの『不思議なピーチパイ』でした。

 そのテーマソングを聴くたびに思うのが、出だしの「袖振り合うも他生の縁と古からの伝え通り・・・」の「他生」のイントネーション。何回聞いても「多少」の発音に聞こえます。

 私の小学校の時の先生がご年配だったからか、随分「雲」と「蜘蛛」、「箸」と「橋」と「端」、「雨」と「飴」のイントネーションなどにうるさかったので、何か耳障りな感じがします。

小渡さん 応援してます!
Posted by 炎の会 会員26番 at 2008年11月20日 17:30
先生ご本人が相手側候補者のポスターを破り、その場に投げ捨てていた!と噂を耳に入れ、悔しい思いをしましたが、まさか先生がそんな事はされていないですよね?
Posted by 炎の会 at 2008年11月25日 17:59
最近、当サイトのコメントにおいて、「オド氏」に対するひどい中傷攻撃が「炎の会」の名前で行われていることが判明しました。
我々炎の会が一言も言っていない低劣な内容の「コメント」を捏造し、我々炎の会と称して並べ立てたデマ文書が流されているのです。
匿名性の陰に隠れ、他人の名前を騙ったデマ情報を流布するこのような卑劣な行為は決して許せるものではありません。厳重に抗議します。
「オド氏」本人に批判があるなら、事実に基づいて正々堂々と批判すべきです。
捏造や歪曲をもとに、自らは反撃の届かない安全な場所に身を隠して個人攻撃を行うこのような行為は、陰湿ないじめに他なりません。
このデマ情報を作成・流布した人人は、猛省して我々炎の会に謝罪すべきです。
それができないなら、あなたもしくはあなたたちは一生卑怯者のままです。
誰もが自由に、匿名で発言することができるインターネットの特性は、言論の自由にとって強力な武器となります。
しかしこの武器は、権力に対して異議申立てをし、抵抗するためにこそ使われるべきものです。
今回のようなデマ攻撃や、あるいは個人情報を暴露しての脅迫扇動など、いじめのための凶器として使われてはなりません。
そのようなことが続けば、ネット上での自由な言論を規制する介入を招く結果にもなりかねません。
だからこそ、私たちはネット上の良識あるすべての人に訴えます。このような行為を見逃さず、反撃の声を上げてください。
また、我々「炎の会」は、ネットにおいてもプロ集団だという事を認識して於いて下さい。

   炎の会  会長代筆 幹事長補佐 横田剛毅
Posted by 炎の会 at 2008年11月26日 09:30
こんばんは、国籍法改正断固反対。仰るとおりです。チャイナからの、あるいは、南米からの不法入国者を合法入国どころか、子供の親として、堂々と日本永住などされてはなりません。もっとも、自民の中の一部理解不能な連中が執拗に、外国人参政権、人権擁護法案などとセットで日本荒らしに加担してるのが残念ですが・・。
Posted by 縁側 at 2008年11月26日 21:02
 
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